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歴史が伝わる、趣きのある「コーヒー椀と丸皿」

手にした瞬間、温かみと味わいを感じられる、兵山窯(ひょうざんがま)の「コーヒー椀と丸皿」。食器棚に飾って置くだけでも、趣と歴史を感じられる佇まいなのに、普段使いにもちょうどいい気取らない器のご紹介です。

何百年も前から高い技術と知識、経験を持った職人により今でも受け継がれている、伝統の様式の兵山窯の器。
“食を豊かに生活を楽しくする、気取らない普段着の器つくり”をされているそれらの器は、シンプルで使いやすいのが特徴で私たちの日常をそっと豊かに過ごさせてくれます。

いつものコーヒーブレイクにぴったり

素朴で気取らない面持ちの「コーヒー椀」と「丸皿」は、いつもの日常にぴったり。
一人でゆったりとコーヒーの香りを楽しむ情景や、大切な人との時間と香りを共有する時間に、ぜひお供させたい愛着の湧く小ぶりな器です。

コーヒーの深い味わいを堪能

指先の力だけでそっと持つ、約100cc入る小ぶりなコーヒーカップは、品を運んでくれるかのよう。

また、しっかりした厚さがある飲み口や縁がまっすぐ下に落ちるカップは、コーヒーの味を強く感じられ、くっきりと苦みを感じたい方にぴったり。

どちらも味わい深く貫禄のある、2種類からお選びいただけます。

●錆かいらぎ(画像左)
釉がちぢれてできた独特な表情のかいらぎ。
化粧土の細かな貫入が特徴的。焼き上げるときに発生する釉薬の縮みの残った表面の模様が梅花皮の模様と似ていることから、「かいらぎ」と呼ばれています。

●しのぎ(画像右)
土を削いで表現された「しのぎ」は、土の表情や釉薬の濃淡を楽しめます。上下に削がれたしのぎのラインが絶妙な味わい深いカップ。
手触りの心地よさを感じられる質感が魅力です。

注意事項

土ものらしさを追求するため、自然の風合いを大切に、一品一品を手づくりしています。また、使用する土や釉薬、焼成時の炎のかげん等により、毎窯ごとに器は表情や色を変えます。

そのため、表情がひとつひとつ全て違い、多少の色味、サイズ、表面の仕上がりが異なる場合がありますので、あらかじめご了承くださいませ。

※画像は同じ「錆かいらぎ」模様の丸皿です。

コーヒー以外にも

自然の風合いでシンプルな器は、コーヒーカップの他に副菜や醤油皿、フルーツやお菓子などの器としても。
「コーヒー碗」は深さもあり直角に落ちる縁なので飲料以外にも◎。
「まる皿」は、直径約11cmとちょっとしたお菓子や取り皿としてもぴったり。

洋食器にはない、味わいと深みが食卓を一層穏やかにさせてくれそうです。

昔からある喫茶店のように

実用的な器ですが、棚に置くだけでもムードを醸し出してくれるのが、この器。景色の一部となって、淑やかな存在感で独特な空気へと演出してくれます。

まるで、昔からある喫茶店のよう。
棚から取り出し、「コーヒー碗と丸皿」にゆっくりとコーヒーを淹れる。
時が止まったかのように、自分との時間を堪能できそうですね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

兵山窯(ひょうざんがま)の歴史は古く、四代目・与左衛門が、織田信長に器を献上した際に、その技術が讃えられ製陶を認可する朱印状と「羽柴」の姓を授かったという伝統のある窯元です。
以来、現在の当主羽柴兵衛に至るまで、食を豊かに生活を楽しくする、気取らない普段着の器をと日々陶魂を燃やし努力されております。

このように、和食器にはそれぞれ歴史があり今現在に引き継がれている事象はロマンを感じずにはいられません。
もちろん、それらをただ使うのも良いのですが、一度立ち止まって、視覚、手触りや質感、その想いまで感じとると、いつもの風景が静かに変わっていくようですよね。

今回ご紹介した「コーヒー椀と丸皿」も、手に持った時に“大切な器”として私の中に落とし込まれました。「錆かいらぎ」の自然に映し出せれた自由な模様、「しのぎ」の手が加えられたからこそ温かみを感じる模様。
どちらも素敵です。ぜひ、セットで並べて眺めてみてくださいね。